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石けんは自然な物質からできている

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石けんは自然な物質でできているのにとてもパワフルです。植物や動物の油脂に苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)や苛性カリ(水酸化カリウム)を反応させてつくります。

「鹸化」という、油が加水分解をおこして、純石けん分であるアルカリ塩とグリセリンになるプロセスは、むかしから知られていましたが、かつては強アルカリを木や貝の灰など、数少ない自然の産物に頼るほかなかったことから、安定して石けんを作ることは、量の面でも品質の面でも非常にむずかしいことでした。

石けんは、苛性ソーダや苛性カリといった強アルカリを工業的に生産する手法が19世紀に確立し、ソーダ産業の基盤ができあがったあとはじめて、今のように工場で大量生産され、簡単に手に入るようになったのです。

汚れが落ちるのは、石けんの二面性のおかげ

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石けんの分子は、図のような、水になじむ胴体の部分と、油になじむ頭の部分からできています。このように水にも油にも溶ける二面性を兼ね備えているものを「界面活性剤」といいます。

このダブルの性質のおかげで石けんは、洗浄水にも、落としたい油性の汚れともよくなじみ、両者のあいだに入りこんでいくことができます。石けん分子は汚れの表面に吸着して物本体から汚れをひきはがし、浮いたらもっと取り囲んで汚れを細かくし、もう一度それが洗っているものにくっついたりしないようにします。

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微生物や小魚のエサになって自然にかえっていきます

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石けんは、最後に、微生物や小魚のエサとなって自然にかえっていきます。また石けんは、最終的に私たちの肌に残り、次第にもとの油脂の性質に由来する油状の物質に変わります。つまりたとえば肌にいい石けんを使えば、それだけで肌を守るケア効果があるということです。

よぶんなものを加えるのではなく、いわば引き算で、それそのものが肌を保護するものに変わるという点で、石けんは未来的な合理性を秘めた、奥深いナチュラルアイテムといえるでしょう。


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